はんだ付け職人のハンダゴテのセットを単品で買いそろえてみた ~HAKKO FX601-01

電子工作を本格的に始めようと『ゴッドはんだ』を参考に白光のはんだごて「FX601-01」と必要な交換パーツや周辺アイテムを入手。今回はそれらを開封し紹介していきます。
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By 籾染 丞
No. 3

電子工作を本格的に始めてみようとはんだごてを購入しました。
というのは2019年。

サマ・ウーマン : は?5年前?

Mr.ポッポ : またまたお得意の山zonか!

移住やらなんやら色々ごたごたしてて買ったことすら忘れ・・・、塩漬けにしていましたが遂に開封する時がやってきました。

メイカーズムーブメント!

Raspberry Pi、Arduino、IoT、機械学習、3Dプリンター・・・、今はいろんなものが作れる時代となりワクワクします。

私は職業としては映像クリエイター/ディレクターでしたが元々は小さい頃は何か作るのが好きな少年でした。小学生の頃はファミコンの登場によりTVゲームが一世を風靡しました。そこから エディットモード → MSX → コンストラクションツール → TMN → シーケンサー → FF7 → 3DCGデザイナー → ミシェルゴンドリー → 映像クリエイターと興味が変遷し、気が付けばリアルなモノづくりではなくパソコンでものづくりするデジタルクリエイターになっていました。

2010年代は前半はボーカロイドによりボカロPとしてDTMに傾倒します。中盤あたりに3Dプリンターなるものが出てきて元3DCGデザイナー的には興味があって調べると「メイカーズムーブメント」という言葉に出会います。そこからオライリーの本を買って読んだりと電子工作に対してものすごくワクワクし始めてみようかと思ったわけです。秋葉原の秋月電子通商で電子パーツやマイコンを買いブレッドボードで時々ちまちまとやっていました。本格的にやるならはんだづけなんですが当初は腰が引けててブレッドボードの気楽さに逃げていました。とはいえ興味はあるのでキットは買うんですが組み立てずに放置。そして移住でごたごたしてここ5~6年は全く手つかずでした。

とはいえそこからリアルものづくりに回帰し、ゴリゴリDIYする現在に至るというわけです。

はんだづけの道具を揃えよう

サマ・ウーマン : はんだごてって持ってなかったっけ?

持っていることは持っているんだが・・・、私の記憶が確かならば、はんだ付けは中学の技術/家庭の授業以来なんで二十ウン年ぶりなんじゃないか?

Mr.ポッポ : 34年ぶりだろが!

そのころ使っていたのはまだ持っている。

機能はとてもシンプルでスイッチの類はなくコンセントに差せばコテ先が熱くなるだけ。なもんで温度調節はおろかコテ先が何度まで上がるのかは今となっては不明です。(仕様が分からないのでね)

とはいえ、このはんだでも問題なくはんだ付けはできます。ですが今の私は中学以来はんだ付けをした記憶が無い気がします。

Mr.ポッポ : つまり三十年以上のブランクがあるというわけか

本来なら失敗を重ねて習熟していくところですが、やはり初心者でもいきなり失敗はしたくないものです。どーせ再入門するなら形からしっかり入ろうというわけです。

たすく : こー言う道具は頻繁に買い換えるようなものじゃないと思うんで

初心者におすすめのゴッドはんだのセットがよさ毛

当時はんだごて選びをネットでいろいろ情報を漁っておりました。
そこで辿り着いたのが「ゴッドはんだ」

サマ・ウーマン : 稲妻ヅモ!

たすく : それはゴッドハンド氏!

当時のページはもうないのでWayback Machineで当時のページ

https://web.archive.org/web/20180716081400/http://www.noseseiki.com/handakote/index.html

このページで「コテ先温度」が重要だということを知った。

たすく : はんだごてってただコンセントに差して勝手に温まって、はんだが溶けさえすれば温度はどーでもいいと思っていました。

はんだ付けで重要なのはコテ先の温度だそうだ。一般的に適正温度は360℃以下が推奨とのこと。

サマ・ウーマン : 熱けりゃいいってわけじゃないんだね。

私が持ってる中学んとき使ってた34年前のはんだごてはニクロムヒーターではなくセラミックヒーターではありますが温度調節ができません。

コンセントに差せば最高温度までまっしぐら!実際何度だか知りませんが機種によっては500℃を超えることもあるようです。

適正温度は360℃以下が望ましいらしいですがこのこて先は何度なのかわかりません。温度が分からず揚げ物をして一発でパン粉が真っ黒になるようなことにだってなりうるのです。

揚げ物でさえ適切な温度管理が当たり前ですし最近のIHコンロは温度調節ができます。

たすく : というわけで温度調節ができるはんだごてです!

Mr.ポッポ : 弘法筆を選ばず。

本来は場数を踏んで習熟していくものですが、職業としているわけじゃないんで体で覚えるまで日々はんだ付けはやりませんし、趣味でやるという頻度ではやるたんびにスキルはリセット状態でしょう。

それならある程度道具に頼るべきです、これは文明人のお作法といっても良いでしょう。これで失敗を減らせるなら安いもんです。なんてったって34年ぶりですので初心者どころか未経験者ってところまでリセットされちゃっています。

というわけで今回しっかり道具を揃えてみました!
今回私が購入したのは白光というメーカーのはんだごて「FX601-01」と周辺パーツやらグッズです。

はんだごてと、こて先交換パーツ、こて置き、カバー、はんだ、フラックスです。

セットを買わずバラで購入していく方がおトク!

はんだ付け職人のハンダゴテのセットが当時(2018年ころ)14,270円+消費税(8%)=税込15,412円でした。 安いのが1,000~2,000円だったら5,000円位で周辺グッズ込みで1万円切るだろうとタカをくくっていましたんで1.5万円という価格に躊躇していました。

そこで、ネットをうろうろしていると同じ価値観の人を見つけまして

この方はセット相当品をバラでそろえていて5,000円ほど安く入手していたんですよ! なら私も同じく「バラで量販店で買おう!」となりました。

サマ・ウーマン : え!?お金をそこで落とさなかったのね?

Mr.ポッポ : 恩を仇で返すスタイル!

で、結果こうなりました!

単品ではんだ付け職人のハンダゴテのセットをそろえてみた結果

  • はんだごて:HAKKO FX601-01  (3,899円@あきばお~)
  • こて先:
    • HAKKO T18-C2  (390円@あきばお~)
    • HAKKO T18-C3  (390円@あきばお~)
    • HAKKO T18-C4  (391円@あきばお~)
    • HAKKO T18-D24  (391円@あきばお~)
    • HAKKO T18-S4  (435円@Amazon)
  • 袋ナット・保護パイプセット:HAKKO B3730  (155円@あきばお~)
  • こてカバー:HAKKO 605M  (294円@あきばお~)
  • こて台:HAKKO 633-02  (1,836円@Amazon)
  • はんだ:
    • HAKKO ヘクゾール 巻はんだ SM60 すず60% φ0.6mm×150g FS402-01  (1,042円@あきばお~)
    • HAKKO ヘクゾール 鉛フリーはんだ φ0.6mm×10g FS601-01  (451円@あきばお~)
  • フラックス:HAKKO フラックス 20ml FS200-01  (428円@あきばお~)
  • はんだ吸取線:HAKKO はんだ吸取線 FR100-03  (既に家にあった)
  • 送料:
    • あきばお~:780円
    • Amazon:0円

合計10,882円

2/3のコストでそろえることができた

はんだ付け職人のハンダゴテのセットが15,412円(2019年ころ)
私が調達した合計額が10,882円!
つまり、見事4,530円ほど安く手に入れることができました!

ちなみに、an10.infoでは10,283円!!

サマ・ウーマン : 参考にしたサイトには届かなかったね

あきばお~で購入した物品の比較では7,831円 vs 8,277円 と 446円。既に持っていた吸い取り線代178円で計624円リードしていたんですが、敗因はあきばお~の送料780円と、2019年当時ではどこも品切れで買えなかった2点を2021年に購入したAmazonの差額△443円(消費税率も8→10%と違うし)で、結局599円ほど高くなってしまいました。

たすく / サマ・ウーマン : an10.infoさん、ありがとうございました!!

初心者の私が買ったはんだ付け道具一式とは

はんだごて HAKKO FX601-01

  • 温度調節機能付き(240~540℃)
  • 47Wセラミックヒーター

末尾が「-01」だと普通の2極の平型プラグ、「-03」だと3極のアースコンセント用。 一般のご家庭なら「-01」の平型プラグが使い勝手が良い。
私の場合、作業する環境は全てアース付き三極コンセントにしている。とはいえ電源タップは2極だったりするので、はんだくらいは良いかなと利便性を取り2極にした。
(量販店で手に入りやすい、安く手に入れられるという理由がデカい)
ちなみに三極タイプだとケーブルも3芯になる分太くなるので、そうなると取り回しもし辛くなるし。

サマ・ウーマン : 音響機器じゃないのでノイズもクソも無いしね。

ダイヤルは「無段階調節」タイプではあるが各目盛り位置にクリック感があるので360℃とかにちゃんと合わせることができる。

ダイヤルの隣の「CAL」を調整すれば補正もできる(温度公正をするものは持っていないけどさ)

左のLEDインジケーターでコテ先が設定温度に達したかが分かる。 温度上昇中は点灯し、点滅しだせば設定温度に到達だそうだ。通電してて消灯時は温度下降中とのこと。

たすく : ゴッドはんだ曰く、『コテ先の温度は340~360℃が望ましい』とのことなので
私は360°の目盛りのまんまで使っていくつもりです。

ダイヤルを気軽に回させたくない場合は取り外しができます。その時、付属工具のこのロックキーで回して調整します。

こて先

今回買い足したこて先は手前からの5本

  • HAKKO T18-C2
    『小さな部品はこのコテ先でDSUBコネクタのカップ端子にもマッチします』とのこと
  • HAKKO T18-C3
    『最も使用頻度の多い応用の利くコテ先です』とのこと
  • HAKKO T18-C4
    『大きな熱容量が必要な箇所に』とのこと
  • HAKKO T18-D24
    『チップタイプのコンデンサや抵抗,LEDに適しています』とのこと
  • HAKKO T18-S4
    『細かい作業が必要な場合に比較的先端まで熱が伝わりやすい形状』とのこと

奥の太い1本が元々FX601-01についてたこて先で型番は「T19-C65」

Mr.ポッポ : 語尾がみんな「とのこと」

たすく : これからハンダ付けに再入門しようとする身ですから専門家(ゴッドはんだ)からの受け売り情報!

元々ついてきたのはブットいですね!

袋ナット・保護パイプセット:HAKKO B3730

元々ついていたのが左の太い方で、これは元々ついてきたこて先の型番の接頭符号「T19」シリーズをつけるもの。
これで型番「T18-〇〇」のコテ先をつけることができない。(太くてガバガバで抜け落ちてしまうのだ)

というわけで今回買い増したのが右の少し細い方で、新たに買い増したこて先の型番の接頭符号が「T18」がつけられるようになるというわけなのだ。

たすく : これでゴッドはんだの仕様と同じはんだごてとなるスンポーさ。

無印のケース

コテ先収納ケースのアイディアは『はんだごて購入 – an10.info』より

ポリプロピレン製なのでモチロン耐熱性能は無いので熱々なのをいきなりしまうことはできない(溶けちゃうよ!)

サマ・ウーマン : 元々ついてた袋ナットとコテ先T19-C65も収めることができた。

閉めるとこんな感じ。
蓋はちゃんと閉まる。(ここのちゃんとでは「高さ干渉せずに閉まるよ」って意味のこと)

こてカバー:HAKKO 605M

ふれこみは熱々のまんまつけてもいいらしいが、布なんですけど。

中にはばね上の金属の保護というか芯材というかが入ってて熱々のこて先が直接的に布地に触れない仕様にはなっている。

つけるとこんな感じ。

たすく : とはいえ火事は怖いのでたとえ耐熱仕様だとしても冷めるまでは放置してから装着させたい気もする。


こて台:HAKKO 633-02

これははんだごてを買おうとしたときにどこも売り切れていた。 移住のバタバタもあり、移住後に購入した。当時との違いは消費税率が8から10%に引き上げられたり色々(どさくさにまぎれ)値上げされていたorz

金だわしタイプではなくスポンジタイプにした。使うときに水をしみこませれば膨らむそうだ。まるで圧縮タオルみたいだね。

はんだごてを立てるとこんな感じ。使用後はすぐこてカバーをせず、コンセントを抜いて数十分これで放置してからカバーかな?

はんだ:

  • HAKKO ヘクゾール 巻はんだ SM60 すず60% φ0.6mm×150g FS402-01
  • HAKKO ヘクゾール 鉛フリーはんだ φ0.6mm×10g FS601-01

たすく : ゴッドはんだのセットと同じく何も考えずに同じものを買った。自分が知ってるはんだと違い細い。

フラックス:HAKKO フラックス 20ml FS200-01

フラックス、つまりヤニ。

フラックス無しにはハンダは付かないとのこと。しかしヤニ入はんだにはフラックスが入っている!なのでいらない気もするが某ユーチューバー熊五郎兄さんの動画を見ているとよく使っているので合った方が良いのかなと思って購入。

たすく : とはいえハンダ付け性が向上するらしいので低頻度の毎回リセット初心者にはおまじないとしてつかっていきたいですね!?

20mlと小さなボトルだけどゴッドはんだ曰く「趣味で使用されるならこれ1本で5年は持ちます。」とのこと。


はんだ吸取線:HAKKO はんだ吸取線 FR100-03

しくじったり多すぎたときにはんだを吸い取るためのもの。

たすく : 昔偶然買ってたようで工具箱に転がっていた!(買わずに済んでラッキー!)

ちなみに「HAKKO はんだ吸取線 FR100-03」はもう無いっぽいので代替品のリンクを張っておきます。↓


シリコンマット

大きさは 幅35cm × 奥行25cm × 厚み5mm

メーカー不明。低予算には助かる謎のチャイナw

Amazonにこの手のものが色々あってメーカーも価格もまちまちです。リンクは張っておきますが類似品を数十分かけて網羅し一番安いのを買った方が良いとは思います。(海外発送で到着に時間がかかる罠とか、クーポン適用したら最安値だったっていう罠とかいろいろ気を付けてください) 個人的には最低限1,000円切って手に入れたいと思っていました。

サマ・ウーマン : ちなみに中国製あるあるのゴム臭キッツい問題はなかったです、ご安心を!

耐熱性のは500℃と謳っているが本当かどうか知らないし試してもいない(試しようもない)
この後電子工作をしましたがはんだが飛び散った熱で溶けたりは一切しなかったです。はんだごてを時価で押しあてたりはしてはいません。

注意としては静電気が物凄く起きます!

たすく : 触れてる腕の毛が逆立つのをヒシヒシ感じます!

なので静電気に弱い電子パーツで使うのはどうなんだろうとは思ってしまいますね。(ケーブル自作とかデリケートじゃない作業ではいいのかな?)
そこで私はネジザウルスのメーカーENGINEERのZCM-06という導電性カラーマットを下に敷き、このシリコンマットを置いたところ、静電気を感じなくはなりました

サマ・ウーマン : 導電性マットSUGEEEEEE

たすく : つまり静電気をアースできてる何かしらの上でこのシリコンマットを引いて作業する分には静電気に悩まされないってことかな?

アースコードもつなげば完璧です!

コテ先をT18シリーズに交換してみた

1)袋ナットをネジを回し外す

2)コテ先を外す

コテ先はねじ止めにはなっておらず抜くだけです。「抜く」と言ってもピッタリきつきつにはまっているわけでなくわりとゆるゆるです。(袋ナットがあるから固定されているという感じです)

サマ・ウーマン : セラミック部分が出てきました

3)T18シリーズのこて先を先につけて

4)袋ナット・保護パイプセット B3730を取り付ける

袋ナット・保護パイプセットの B3730を

かぶせてねじを締めれば交換は完了です。

締め付けっぷり(締め付けトルク)は力任せにしない方が良いと思います。レンチとか工具じゃなく指で締め付けるぐらいの締め付けでいいと思いますよ。作業中にゆるまなきゃいいわけでね。

さて、買ったはいいけど未開封のまんま放置して今日に至りましたがいよいよ使う時が来ました。

Mr.ポッポ : 初期不良出てたらアウトだぜ!

我がファブラボ、開幕のベルが鳴る

さて、準備は整いました。もう電子工作の趣味の扉は開かれたでしょう!

ここ最近ははんだ不要なブレッドボードでぼちぼちやってきましたが、プロトタイプではなくしっかり形にしていきたいと思います。これにて我がファブラボが始まります。いくぜ!時には起こせよメイカーズムーブメント!!

で、手始めにケーブル自作をやってみたいと思います。

何故、いままで塩漬けにしていたはんだごてを開封したのかというと

スタジオ機材をつなぐためのケーブルは完成品を購入せず安上がりにしたいとか好みの長さにしたいってわけでケーブルをDIYすることにしたのです。

つまり折角購入した機材をつなぎたいのでケーブルが必要だ!→ケーブル自作しなきゃ!→はんだごてが必要だってわけです

次回はんだごてを試運転がてらはんだ付け再入門しがてら初めてのケーブル自作DIYやっていきたいと思います。